住宅ローン返済中の家
ローン返済中の家、
査定できる?売れる?
先に結論
どちらも、できます。
- 住宅ローンが残っていても、家の査定は受けられます。
- ローンが残っていても、家を売ること自体はできます。ただし引き渡しまでにローンを返し終える必要があり、一般には売ったお金で返します(流れ)。売ったお金で足りない場合の考え方はこちら。
- 査定を受けても、売る義務はありません。価格を知るだけで終えて大丈夫です。
売ることまで考えている場合に、最初に並べておきたいのは、次の2つの数字です。
この2つのどちらが大きいかで、売るときの進め方が変わります。くわしくは、このあと順番に説明します。
先に査定額を確かめたい方はこちら(無料)いまは考えなくていいこと
ローン中の売却を調べると、たくさんの言葉が出てきます。でも次のことは、2つの数字が分かってからで間に合います。いったん横に置いて大丈夫です。
- 仲介で売るか、不動産会社に買い取ってもらうか
- 住み替えの場合のローンの組み方
- 売り出す時期や、広告の出し方
査定で聞かれること
ネットで査定を頼むときに入力するのは、主に次のような内容です。
- 家の住所
- 種類(一戸建て・マンションなど)
- 広さ・間取り・築年数(分からなければ「だいたい」で大丈夫です)
- 名前と連絡先
査定は、場所・広さ・築年数など家と土地の条件から出すのが一般的で、ローンの残りの額は、ふつう査定の材料には入りません。
査定には一般に、データをもとに出す簡易的な査定と、家を実際に見てもらう訪問査定があります。まずは簡易的な査定だけ、と不動産会社に希望を伝えることはできます。どう対応するかは会社によって違います。
ローンが残った家を売るときの流れ
ローンを組んで買った家には、一般に、金融機関の担保の権利(抵当権)がついています。売るときは、引き渡しまでにローンを返し終えて、この権利を外す必要があります。多くの場合、売ったお金でローンの残りを一括で返します。
- 査定で「いくらで売れそうか」を知る(このページで扱うのはここ)
- 不動産会社と相談して売り出し、買う人が決まる
- 引き渡しの日に、売ったお金でローンの残りを返し、抵当権を外す
- 残ったお金が手元に入る
※一括で返す手続きは、借入先の金融機関への申し出が必要です。手続きの方法は、借入先によって異なります。
つまり、売れそうな金額でローンを返し切れるかどうかが、最初の分かれ道になります。
「残高」と「価値」の3つのパターン
| 2つの数字の関係 | 売る場合に起きること |
|---|---|
| 価値が残高を上回る | 売ったお金でローンを返し切れる見込みがある。売る・売らないを、落ち着いて選べる状態 |
| 価値と残高がほぼ同じ | 返し切れるかどうかは、実際に売れる価格と、売るときにかかる費用しだい。余裕を持った見通しが必要 |
| 価値が残高を下回る | 売るなら、足りない分を別に用意する必要がある |
※売るときには、仲介手数料などの費用もかかります。実際に手元に残る額は、その分を引いて考えます。
下回っていた場合に、考えられること
「もう売れない」というわけではありません。一般には、次のような道があります。
- 足りない分を、手元のお金で用意して売る
- 住み替える場合は、足りない分を新しい家のローンに含める「住み替えローン」を扱う金融機関もある(審査や条件があります)
- 当面は住み続けて、残高が減るのを待つ
どれが合うかは、家計や事情によって変わります。このページは、売ることも、住み続けることも勧めるものではありません。
2つの数字の確かめ方
ローン残高:手元の書類で、今日分かります
- 金融機関から届く返済予定表
- 毎年届く年末残高証明書
- 金融機関のネットバンキング・アプリ
家の価値:方法は3つあります
分かることと、不動産会社から連絡が来るかどうかが、それぞれ違います。
| 方法 | 分かること | 連絡 |
|---|---|---|
| 公的なデータを見る | 近い地域・広さの物件が、いくらで取引されたかの相場 | 来ない |
| 不動産会社1社に頼む | その会社が見たわが家の査定額 | 1社から |
| 一括査定で複数社に頼む | 複数社の査定額の幅 | 複数社から |
まだ売るか決めていない方は、公的なデータで相場を見るだけでも、残高との距離感はつかめます。名前や連絡先を入れずに見られます。
- 不動産情報ライブラリ(国土交通省)※1:地域ごとの取引価格や地価を、地図で見られます
- レインズ・マーケット・インフォメーション(不動産流通機構)※2:実際に成約した価格の傾向が分かります
ただし、公的なデータで分かるのは「その地域の相場」までです。残高と比べて「返し切れるか」をはっきりさせたいときは、わが家そのものの査定額が必要になります。
紹介しているサービスについて、正直に
なぜイエウールを紹介しているのか
このページで紹介しているのは、一括査定サービスの「イエウール」1つです。編集部がイエウールと提携しており、ここから申し込まれると、編集部に報酬が支払われるためです。他の一括査定サービスや、近くの不動産会社に直接頼んでも、査定は受けられます。
無料の理由と、来る連絡
イエウールは無料で使えます。費用を負担しているのは不動産会社で、「将来、家を売るかもしれない人と知り合いたい」と考えているからです。
そのため、依頼すると複数の不動産会社から電話やメールで連絡が来ます。これが無料の対価です。連絡が来ることが受け入れられない方には、この方法は向いていません。上の公的なデータをお使いください。
査定額は「その値段で売れる」約束ではない
査定額は、不動産会社が示す「このくらいで売れそう」という見込みです。会社によって金額に差が出ることがあり、高めの金額を示して契約につなげようとする会社もあります。
とくにローンが残っている場合、高い査定額だけを見て「返し切れる」と考えると、実際の売却価格が下回ったときに困ります。金額を聞くときは、「なぜその金額なのか」(近くの成約事例など)も一緒に聞き、低めの金額でも返し切れるかを考えておくと安心です。
断り方(そのまま使えます)
査定を受けても、売る義務はありません。断って問題ありません。
- 「今回は価格を知るところまでで、売却の予定はまだありません」
- 「他社さんにも伺っています。決まりましたらこちらからご連絡します」
- 「連絡はメールだけでお願いします」
返済が今すでに苦しい方へ
毎月の返済が今すでに苦しい、遅れそうだ、という理由で売ることを考えている場合は、家の査定より先に、借入先の金融機関に相談してください。
返済期間の延長や、一定期間の返済額の見直しなど、返済方法の変更を相談できる場合があります(審査があり、総返済額が増えることもあります)。早めに相談するほど、選べる方法は多く残ります。
- 金融サービス利用者相談室(金融庁)※3
0570-016811(平日10時〜17時) - フラット35をご利用の方は、住宅金融支援機構の「月々の返済でお困りになったとき」※4に、返済の相談についての案内があります
この状況の方には、このページの査定ボタンはおすすめしません。
わが家の査定額を確かめたい方へ
ボタンを押すと、次のように進みます。
- イエウールの入力ページに移ります
- 住所・家の種類・広さ・築年数を入力します(分からない項目は「だいたい」で大丈夫です)
- ローンが残っていても、そのまま入力できます
- 名前と連絡先を入力します。依頼後、複数の不動産会社から電話やメールで連絡が来ます
売らなくても大丈夫です。価格を知るためだけの利用もできます。
よくある質問
査定を受けたら、売らないといけませんか
いいえ。査定は価格を知るための相談で、売る契約ではありません。断っても問題ありません。
査定を頼んだことが、借入先の銀行に知られますか
査定は、あなたと不動産会社の間のやりとりで、借入先の金融機関での手続きは要りません。実際に売ることになった場合は、ローンを一括で返す手続きのため、借入先への申し出が必要になります。
ローンが残っている家を売るのは、契約違反になりませんか
一般には、売ったお金などでローンを返し終え、抵当権を外して引き渡すのであれば、通常の手続きの範囲です。具体的な手続きや条件は、ローンの契約内容によって異なるため、借入先の金融機関にご確認ください。
夫婦の共有名義でも査定できますか
査定は受けられます。ただし実際に売るときは、名義人全員の同意が必要です。
価値が残高を下回っていたら、もう売れませんか
足りない分を用意できれば、売ることはできます。用意が難しい場合や、返済そのものが苦しい場合は、売り方を決める前に、まず借入先の金融機関にご相談ください。
査定額で売れると決まりますか
決まりません。査定額は不動産会社が示す見込みの価格で、実際の売却価格を保証するものではありません。
まとめ|次にやることは1つです
- ローン返済中でも、査定は受けられる。売ることもできるが、引き渡しまでにローンを返し終える必要がある。査定を受けても売る義務はない
- 売るときは、売ったお金でローンを返し切れるかが最初の分かれ道
- 残高は書類で今日分かる。家の「いまの価値」だけは、調べないと出てこない
売るにしても、住み続けるにしても、まず2つの数字を並べてみる。次の一歩は、手元にないほうの数字を1つ埋めることです。
ローン返済中のまま、査定額を無料で確かめる依頼後、複数の不動産会社から電話やメールが来ます。売る義務はありません。